俳句…新品の下着はにかむ冬支度
11月。
毎年、この時季になると妻が下着を入れ替えてくれる。
夏用の下着が、冬用になる。
靴下も白いのから、厚手の色物になる。
こちらのほうがクッション性が増すようである。
かかとの痛みが和らぐような気がする。
パンツは夏冬兼用なのかな。
わからないが変化はないような。
半袖シャツの冬用は、最近暖かいようにできているらしい。
そう言われると何か違うような気もする。
そしてパッチが登場する。
数年前に、突然おこった足のだるさ。
西洋医学ではなかなか発見できない病なのかな。
あの年から寒くなると履くようにしている。
そんな私のタンスに新風が吹く。
伸び切った老人がピカピカの新人さんに入れ替わる。
湯上がりに引き出しあけると眩しい色合いの奴がいる。
“こんばんは。”
毎年のことだが、何か悪いような感覚になる。
“すまんな…”
“ゆるせよ…”
袖を通す俺が爺なのにな……
彼がそっと苦笑いした。
不思議な時間でもある。
なんだか、ちょっぴり、
恥ずかしいんだよね。
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