― お袋1 ―
お袋が昔々に言っていた話。
誰かに言われたとの話っぷり。
お前が親の面倒を見るって。
そのときは、ないないないね、なんてね。
俺は次男。
爺の時代背景としては、基本見ない。
そんなある日。
いきさつは定かではないが、親父とお袋が転がり込んできた。
仕方なく始まった同居生活。
家族6人生活も短期間。
子供の独立もあり、部屋もなんとか確保できた。
一人ずつのテレビも可能に、夫婦喧嘩もいくらかうちわに。
快適とは言わないまでも、まずまずのスタート。
さて、お次の課題は。
お袋の元気が問題になる前にしなければならぬこと。
・川柳…台所二人して立つ難しさ
いつの世も嫁と姑の問題はつきもの。
これを解決しなければいけない。(ナイショ)
ラッキーなことはあるもので。
我が家の家計は火の車の一歩手前。
妻が出稼ぎにでることとなった。
我が妻の力のあることに感謝・感謝。
こうして、爺の介護生活は始まった。
12年もの長き時間。
老人との間を保つ時間。
老老介護のちょっと手前の珍道中。
教えられたり、教えたり。
まぁ、良くも悪くも楽しかったね。
![](https://hagechan.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_20211017_105608-150x150.jpg)
喧嘩ばかりだったけど、
楽しかったのかな。
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