ハゲの思い出

生活

― 車椅子の旅 ―

・俳句…皆去りし一人笑いや小正月

毎年、この時季になると思い出す。

不思議な思い出話を一つ。あはは。

親父の誕生日。

元旦なんて面白いよね。

明治生まれだったからな。

年末に役所がお休みだったのかな。

ひょっとして本当なのかもしれないがね。

我が家の生活費は、すべて親父の年金で賄われていた。

俺の稼ぎは、もちろん借金返済に回された。

今でも、感謝の気持ちは変わらない。

ありがとうございました。ペコッ。

親父の健康維持のために、年に数回の旅行もした。

稼ぎ頭の元気のためなら、多少の努力は仕方ないよね。

最初はね。慣れないから大変だったよね。

車椅子2台の旅は、まずデカいワゴン車がないとね。

観光地に横付けして、車椅子下ろす作業していると…。

従業員の方が、寄ってきてお手伝いしてくれる。

申し訳なさそうにしていると、更に階段も持ち上げて…。ペコッ。

ホテルの風呂なんかは、春秋の年2回泊まると、

次に行くときは、スロープができてたりしてね。ペコッ。

インチキ爺のテクニック。

わりと見事だったかな。

まぁ、それなりに楽しかったよね。

いろんな人の誕生日。

思い出あるよね。

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