【いろは歌留多―江戸(東京)編】
・た…旅は道連れ世は情
・意味…旅では連れがあるほうが心強いように、
世の中を渡っていくには互いに支え合う人情が大切だ。
・川柳…老夫婦ネットできずに贈り物
ここ数年、なかなか会うことのできない家族。
年に何回かのリモートでの誕生会。
ネットに詳しい老人もこの世には沢山いることだろう…。
されど、されど、この老人は少し異なる。
長き人生、他力本願で暮らしてきたのだ。
予防注射もネット予約はできずに、弟にしがみつく始末。
当然。ケーキも各自で購入。
孫も、呆れ顔だが…。
好きなものが食えるので、このほうが満足かな。
“今日は何?”
我が夫婦も小さな奴を購入してパクリっ。
いろんな話をしながらの数時間は楽しい。
おしゃべり途中で、老人の欲しい物を発見。
そして、その日はお開きになる。
しばらくすると、ピンポン。
見慣れた包の宅配物。
俺が食いたいとほざいた奴。
便利な世の中になったものだ。
とても、嬉しく感謝しているが…。
妻の顔色が気になる…。
“ほどほどにしなさい。”
声なき声。
小さなつぶやき。
そんな一コマ、継続中。
ぺこっ。
老いては子に従え。
こりゃたまらん…えへへ。
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