健康寿命が気になりはじめた。
爺の脳裏に刻まれた懐かしい思い出。
記憶をたどってブログに書いている。
― 引っ越し ―
爺は高校卒業するまで、
両毛線桐生駅近くの線路際に住んでいた。
今住んでいる場所も、線路がわりと近くにある。
親父がポッポ屋だったこともあり…電車音はあまり気にならない。
これって、他人からすると…とても不思議な現象であるらしい。
今回のお話は、
大学に入学して、家を離れたときのお話。
18歳。
やっと入った京都の人里離れたとある大学。
5月…葵祭。
上賀茂神社の青々とした芝生にゴロン。
ちょっと群馬が恋しくなったが…金がない。
バイトでも始めるか…
御薗橋の袂(たもと)でたい焼き屋さん。
これは人生で2つ目の職業。
冬はキツイが…まだこのときは知る由もない。
7月…祇園祭。
四条河原町で人混みの中を友達とブラブラ。
なんで俺らだけ…男カップルなんだよっ…。
連日バイトで…なんとか汽車賃できたぞっ…。
前期試験、適当に済ませれば…帰れるぞ。
新幹線、乗り継いで6時間。
やっとたどり着いた桐生駅。
駅から歩くこと20分…。
“ただいま…”の…家がない。
我が家が消えた…はてっ…。
仕方ない…兄と共通のお友達の家に直行。
その旨伝えると…。
“お前…知らねぇのか…引っ越した”
“連れてってくれっ”
“前から変だとは思っていたが…変わった奴だな”
“仕方ねぇだろ…嫌わてんだよ…誰からも…”
“帰ったぞ…”
“お返り”
なんの変化も感じられない…皆、普段通りの顔。
これってなんだろうね…。
あはは…。
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