ハゲの思い出

生活

― あの人だぁれ? ―

・川柳…“合格”の2字勝ち取るバカ仕事

学習塾を始めた頃のお話。

出だしの20年は、“進学塾”。

この夢に何の不安もなかった爺。

この仕事は、進学校に、より多くの人間を入れること。

これが、全てであると思っていた時代が懐かしい。

机をたたき、生徒を脅し、怒り出まくりの人生をただ突っ走っていた。

まぁ、最後まで、それができなかった爺が…

特別で、おかしのかもしれないけどね…。

俺は、変人だからね…仕方ない。

1クラス20人。

それが、2~3クラスになると…当然、一人では教えられない。

教員数も増えてきた中で、1年間、一度も教えたことない生徒も出始めた。

そんな中で、聞こえた一言。

“あの人だぁれ?”

“知らないな…”

“うちの塾長だよ、挨拶しなさい。”

これは、やばい。

ほんと、やばかったね。

・短歌…荒れ湿原知らぬ生徒の失言か出現抑えし負えぬ責任

こりゃ、駄目だ。

こんなことをしていれば、おかしなことになる。

ハゲ風の価値観を伝達できる最大限の人数にしよう。

良し、学習塾の縮小だ。

こうなると、経営者としては、失格の人生。

わかっちゃいるけど、思いつけば、速攻の爺がそこにいる。

てなことになった、後半の20年。

ぼちぼちでんなぁで、妻と二人で珍道中。

今は、生徒と母親に向かって、思いきりの言いたい放題。

自前の研修会では、学校の先生に向かって悪口ほざく始末。

多くの人には嫌われてもいるのだろうが…

少数派の方に、かろうじて、支えられての細身生活。

満足、満足。

お陰様で、長生きさせてもらっている。

ごめんさないね、もう少し、変人と付き合って下さいませ。

ぺこりっ。

好き勝手な授業して、

楽しんでおります。

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