ハゲの思い出

生活

―堤数学塾―

土建屋の営業の仕事は不規則だった。

深夜遅くまで飲んだり、朝もわりと早かったりした。

そんな生活に体が悲鳴を上げた。

十二指腸潰瘍になった。

手術して、どうにか生き延びたが…。

外仕事に耐えられず、辞めることとなった。

さて、何をして生活したらよいのだろう…。

・川柳…見栄張りて椅子と生徒の差が目立ち

学習塾をはじめることにした。

我が子と妻と3人の生活を支えるための再仕事。

これは成功しないといけない。

大きな黒板と椅子・机のセットを20脚。

教室は、知り合いの電気屋の倉庫の2階。

“堤数学塾”

生徒数7人。

家賃5万円。

支払うとマイナス。

俺は経営者には向いてないよね。

気づきの遅い爺は今も継続中だが…。

仕方なく、昼間は電気屋の営業。

これで家賃をチャラにして…。

塾が終わると、もう一つのバイト。

深夜2時。

“帰ったぞ”

みっともないので、近くの自販機で一気飲み。

今じゃ、できないよね。(自販機真っ暗…)

オヤジ世代の義理人情は素晴らしい。

土建屋続きで、来ていただいた生徒さん。

今でも交流ある卒業生。

ずいぶんと大人になったよね。

我慢して、さらなるお付き合い。

俺の新聞、読んでくれている卒業生の皆さん。

ありがとさん。感謝だよね。

ペコっ。

親父世代の義理人情に感謝だよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました