川柳…暗闇や土竜も起きる保線音
11月も終わり。
毎年この時季になると、
1枚の伝達用紙がポスティングされている。
両毛線の深夜の保線工事通知。
この一方的な願い文。
玄関先で確認し、ゴミ箱にポイ。
そして、当日。
誰もが寝ついた深夜2時。
闇夜を真っ二つにする過激音。
“何だ?”
“何が起きた?”
突然だが、ぼやっと思い出される、
すっかり脳裏から消えた紙切れ。
カーテンを開けた途端、
眼を射る光に唖然とする。
レール下の敷砂利を、
填圧する工事車両のとてつもない響き音。
親父なら“ご苦労さま”の一言か……。
しかたないか。
階下に降り、再び映画鑑賞。
本日、2本目。
いや、今朝の1本。
2時間の就寝休憩。
4時。無音の闇夜にもどる。
どうだろう?
いけるかな?
朝8時。
なんてことはない。
しっかり寝られたのかな。
来年は、手帳に記すことにした。
これが、なんともね。
でも、朝までぐっすり……
老人だよね。
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