健康寿命が気になりはじめた。
爺の脳裏に刻まれた懐かしい思い出。
記憶をたどってブログに書いている。
― 学習塾 ―
おふくろの性格。
今となっては本人に聞けないのだが…。
頼まれると“No”と言えなかったのか…。
この生き様…今や俺の武器になっているのが面白い。
これは、中学・高校のときのお話。
ひと昔の前の塾。
学校の先生が、自宅の一室で細々とやっていた。
中2~3年の時。
おふくろが誰かに頼まれたのか…
あるいは俺の学力に不安を感じたのか…
少し距離のある塾に通わせられたのが始まり。
近所の友達3人と夜道を自転車通塾。
“数学”はなんとかなったが…
“漢字書き取り”となると…パッタリ。
賢そうな女子に笑われるのがとても嫌だった。
どうにかこうにか…高校進学できた春。
なんと…また頼まれてきた。
おふくろの実家の前に住んでいた先生。
今度は俺一人で、
さらに遠い距離を自転車で通うこととなった。
気分はすぐれないけど…義理と人情…仕方ない。
“はじめまして”
すでに入塾している男女数名。
空いているところにちょこんと座り…しばらく様子見。
数学の問題をいくつか問いているうちに…
ちょっとウキウキ…ワクワク…ドキドキ…。
前の席に座っている…
髪の毛の長い…一人の女子高生。
お友達との会話が聞こえる。
教え合っている姿…楽しそう…とても明るい…。
笑顔らしいが…後ろからは見えない…残念。
本日終了。
家にもどっておふくろに一言。
“仕方ない…行ってやるか…”
“イヤに…機嫌いいね…”
“そんなことねぇよっ…”
あれから数十年。
今、俺の朝食を作っているのが…彼女。
まぁ…良き人生を与えてくれた、
おふくろに感謝している…ありがとさん。
あはは…。

良き人生。
朝食美味いよ。
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